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書きおろし・最終回 「チルーと絨毯」の巻 [犬ばか歳時記]

犬ばか歳時記
書きおろし・最終回 「チルーと絨毯」の巻

いぬバカの皆さま、
もうすぐ犬年も終わりですヨー!!

というわけで チルーさんも本年最後の河川敷疾走に行って参りました。
日ごろ、二丁目三丁目の路地裏を行き来して、
溝に入ったりしているチルーですが、
この河川敷に来ると、俄然やる気が出て、
無目的な疾走を十本ぐらい決めてくれます。
とりあえず、広さに走りで答えるというような。

ここは、家から少し離れた場所ですが、ほとんど犬や人に会いません。
チルーは、鳥を追いかけたり、草むらに分け入ったりして、
遊びながら、我々のあとをつかず離れずついてきて、気がむけば全力疾走。
なんなんでしょう。
町なかでは駄目駄目なチルーが、誰もいない河川敷にくると、
たのもしい犬に見える。
やはり、野良犬の子どもだから、
こういう場所のほうが向いてるんだろうか……。

さて。
チルーは犬なので常に毛皮をまとっており、
冬はその毛の数も長さも増えて、外の小屋で寝起きすることができます。
けれどもやっぱり寒い日はストーブに当たりに、
人間の家のほうに入ってくることがあります。
しかしながら座敷犬としての教育を受けていないチルーは、
ゴミ箱をひっくり返す、ティッシュを食う、ガラス窓に鼻汁をつける、
床で尻を拭く、等の反社会的行為におよび、ちょっと目を離したすきに、
家人の両親が購入した高級絨毯に放尿。
という極悪っぷりを発揮してしまうのです。

何故に、フローリングやタイルにではなく、
わざわざ高級絨毯に放尿するのか?
とチルーに問うてみるとそれはやはり「染み込むから。」であって、
たしかに散歩のときに放尿をするのも、できるだけ土のところを捜索して、
染み込ませています。
そういわれてみればそうだよね。
家の中でするとしたら、絨毯だよね。
習性なんだから仕方ないっか。
という空気が私や家人の間に芽生え、とりあえず抗菌消臭して放置。
ファブリーズすごい威力~。ぜんぜん匂わな~い。」
と、違った方向に感心が行き。

これを何回か繰り返して高級絨毯はどんどん劣化。
なんとなく自分としても、もうこの絨毯が高級とか
そういうことがどうでもよくなり、
そもそも絨毯を「高級」とするよりも「染み込む」とする価値観のほうが
よっぽど正しいような気さえしてきて現在に至る。
そんな一年でした。

こうして、犬によって人間の価値観をくつがえされ続けてきたこの連載も
今回で最終回。
フリーペーパー時代からすると、二度目のお別れデス。
チルーさんはこれからも、二丁目三丁目と河川敷を走り続けます。

また何処かでお会いしましょう! さようなら。

 


2006-12-25 20:42  nice!(0)  トラックバック(3) 

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