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書きおろし・最終回 「チルーと絨毯」の巻 [犬ばか歳時記]

犬ばか歳時記
書きおろし・最終回 「チルーと絨毯」の巻

いぬバカの皆さま、
もうすぐ犬年も終わりですヨー!!

というわけで チルーさんも本年最後の河川敷疾走に行って参りました。
日ごろ、二丁目三丁目の路地裏を行き来して、
溝に入ったりしているチルーですが、
この河川敷に来ると、俄然やる気が出て、
無目的な疾走を十本ぐらい決めてくれます。
とりあえず、広さに走りで答えるというような。

ここは、家から少し離れた場所ですが、ほとんど犬や人に会いません。
チルーは、鳥を追いかけたり、草むらに分け入ったりして、
遊びながら、我々のあとをつかず離れずついてきて、気がむけば全力疾走。
なんなんでしょう。
町なかでは駄目駄目なチルーが、誰もいない河川敷にくると、
たのもしい犬に見える。
やはり、野良犬の子どもだから、
こういう場所のほうが向いてるんだろうか……。

さて。
チルーは犬なので常に毛皮をまとっており、
冬はその毛の数も長さも増えて、外の小屋で寝起きすることができます。
けれどもやっぱり寒い日はストーブに当たりに、
人間の家のほうに入ってくることがあります。
しかしながら座敷犬としての教育を受けていないチルーは、
ゴミ箱をひっくり返す、ティッシュを食う、ガラス窓に鼻汁をつける、
床で尻を拭く、等の反社会的行為におよび、ちょっと目を離したすきに、
家人の両親が購入した高級絨毯に放尿。
という極悪っぷりを発揮してしまうのです。

何故に、フローリングやタイルにではなく、
わざわざ高級絨毯に放尿するのか?
とチルーに問うてみるとそれはやはり「染み込むから。」であって、
たしかに散歩のときに放尿をするのも、できるだけ土のところを捜索して、
染み込ませています。
そういわれてみればそうだよね。
家の中でするとしたら、絨毯だよね。
習性なんだから仕方ないっか。
という空気が私や家人の間に芽生え、とりあえず抗菌消臭して放置。
「ファブリーズすごい威力~。ぜんぜん匂わな~い。」
と、違った方向に感心が行き。

これを何回か繰り返して高級絨毯はどんどん劣化。
なんとなく自分としても、もうこの絨毯が高級とか
そういうことがどうでもよくなり、
そもそも絨毯を「高級」とするよりも「染み込む」とする価値観のほうが
よっぽど正しいような気さえしてきて現在に至る。
そんな一年でした。

こうして、犬によって人間の価値観をくつがえされ続けてきたこの連載も
今回で最終回。
フリーペーパー時代からすると、二度目のお別れデス。
チルーさんはこれからも、二丁目三丁目と河川敷を走り続けます。

また何処かでお会いしましょう! さようなら。

 


2006-12-25 20:42  nice!(0)  トラックバック(3) 

書きおろし・第11回「ストーブいのち」の巻 [犬ばか歳時記]

犬ばか歳時記
書きおろし・第11回「ストーブいのち」の巻

犬ばかの皆さま。
師走に入り、めっきり寒くなりました。
もう雪が降っている地域もあることでしょう。
雪国のわんこたちは元気でしょうか。

朝、目を覚まして、窓を開けると、
犬小屋から飛び出たチルーさんが一目散に飛び込んできます。
チルーさんのわきの下はとてもあたたかいので、
そこに手を入れて、暖をとらせていただきます。

けれどもチルーさんの三角耳はとてもつめたくなっているので、
今度は私が耳を包んであっためてやります。
チルーさんはとても気持ちよさそうです。
わたしは、チルーさんの耳をさわりながら、
「ミミガーにして食べたらおいしそうだなあ」
と、少しだけ思います。

さて、外の犬小屋に住んでいるチルーさん。
新年には小屋の入口に小さな注連縄をつけ、
無事に歳神様をお迎えする信心深い犬ですが、
とにかく吹きさらしの小屋が寒い。

三角屋根と壁のあいだから空が見えるあばらやは、
江戸時代の長屋のようです。
くさりにつながれていないぶん、自由っちゃ自由なものの、
ぴゅーぴゅー吹きすさぶ北風が、がまんならねえ。
体にはふさふさの毛は生えてはいるけれども、
鼻先、耳先、足先が冷たい。
飼い主がファミリー・ショップ「フジ」にて500円で手に入れた
フリースひざかけを小屋の床に敷いてもらい、
それを自分用にぐしゃぐしゃにして、その上にとぐろを巻いて寝る。

それでも寒い、ってんで、飼い主の遠赤外線靴下を
左足だけ失敬してきて、それをまるめて下にひいて眠る。
鼻先は濡れていてつめたいから、
とぐろを巻いた自分のお腹に鼻先をつっこんで眠る。


晴れた日中には、フリース毛布を外に引っ張り出して眠ります。
フリースは齧られて穴だらけ。


それでもやっぱり震えてしまう日は、
飼い主が窓を少しあけた時に鼻を突っ込み家の中へ強行突入、
ガスストーブ前に直行であります。
 
犬には毛がわんさと生えているので、ストーブの熱風を受けていると、
毛と毛の間にあたたかい空気がためこまれていきます。
30分もストーブにへばりついていると、犬というよりも、
ふかふかの温かいカタマリになります。

気がつけば、ふさふさの尻尾は熱風口にくっつき、かなり熱くなっている。
まさに、尻に火が着く寸前5秒前です。
この状態になると、チルーさんの温風チャージ完了。
また北風吹きすさぶ外へと飛び出してゆきます。
天然の毛皮をあっためたのだから、しばらくは大丈夫なのです。


いろんな犬の飼い主に聞いてみましたが、
どの犬も、ストーブに当たるのが好きみたいですね。
犬は寒さに強いと言いますが、「がまんできる」のであって、
「寒いのが大好き」なわけではないようです。

あっ。知らぬ間に、人のマフラーを枕に……。
こういうこと、よくありますよね。

 


2006-12-19 20:01  nice!(0)  トラックバック(0) 

書きおろし・第10回 少し変ぐらいがよいの巻 [犬ばか歳時記]

書きおろし・第10回 少し変ぐらいがよいの巻

めっきり寒くなってまいりました。戌年もあと1カ月とちょっと。
この連載も、残すところあと2回。

というわけで今回は、旅先で買い求めたり、人からいただいたりして、
じょじょに集まった犬ものグッズのごく一部を、ご紹介します。

犬にしてみれば、「犬ものグッズとか買うんだったらオヤツ買ってこいよ。
本物をかわいがれよ」という感じでしょうが、
それはそれです。

さて、まずは、

 
伏見人形の犬。伏見稲荷の門前町で買いました。
どうも注連縄をつけているみたいなので、闘犬? 
にしては、太っちょ君すぎて、おなかがだぶだぶしている。
もしくは神事でお役についている、えらいお犬様なのかもしれません。
うしろ姿には色がついてない、てきとうさがよいです。

次は干支てぬぐい。

浅草の「ふじ屋」さんのもの。
犬が少し変なところも、獅子に手ぇついているのも粋だね。
使うより、額に入れて飾りたい。

犬が少し変、というところでいうと、
熊野本宮大社の御守りの犬もその線なのですが、
味わいがあります。
麻緒がきゅっと結んであるところもいい。

絵馬になるともう、犬なのか、なんなのか、
分からないですが、妙に引かれます。

こっちの絵馬は、やや劇画調。成犬と子犬のバランスがふしぎ。

    
 

最後は、温泉街のみやげもの店で買ったハンカチ。
たぶん猫を飼っている人が犬を思い出しながら描いたんじゃないか、
という感じの絵柄が好きです。

今回は、和もの、とくに寺社ものを中心にお届けしました。


2006-11-15 20:39  nice!(0)  トラックバック(0) 

書きおろし・第9回 犬と障子の巻 [犬ばか歳時記]

書きおろし・第9回 犬と障子の巻

廊下に響く爪の音。そして障子のあやしい犬影。

必殺仕事人ではございません。雑種犬チルーです。

世間に座敷犬(ざしきいぬ)と外犬(そといぬ)という区別があるとするならば、
チルーさんは外犬です。

外に小屋があり、夏も冬もそこで寝泊りします。
が、時折、家の中に乱入してきます。

洗濯物を取り込まんとする一瞬のスキをついて突入することもあれば、
いつ、どこからともなく部屋の中に紛れ込んでいることもあり、
「あれ? チルーが小屋にいない」と思って探すと、
寝室のふとんの中で丸まっていたりします。
 
 子犬のころは、網戸を蹴破って突入してきましたが、成犬になると、
やっていいことと、取り返しのつかないことの区別がつくらしく、
網戸を破壊することはなくなりました。
窓のすきまから、小走りですーっと入ってくることが多いのです。
 
もちろん、和室の障子も、破ってはいけないと分かっているので、
障子戸が閉まっていれば、そこからは入って来ません。
そこで先刻の写真のように、影絵みたいになって、
じっと開くのを待っているのでした。

ところが、私が掃除しているとき、掃除機の先が当たって、
いちばん下の段の障子に小さな穴が開いてしまったのがいけなかった。

チルーさんは、そこから鼻先だけ出して、それからだんだん、
中に入りたい気持ちが、チルーの体を、中へ中へと押しやり、
障子の穴はじょじょに大きくなり、ついにチルーさんが和室へ突入!!
それから先は、畳の部屋をぐるぐる数周して追い出されたのでした。
雑種犬の自制心、そんなもんです。

チルーに突入されたあと、その障子を見て思いました。
これは、外国じゃあ、あり得ないことだなあと。
日本の家みたいに、基本的に木と紙で出来ていること自体めずらしいし、
西洋の犬は、しつけがきちんとしているので、自制心がよく働く。

したがって、「犬が障子から突入の図」みたいなことは、
日本ならではの風物詩なのではないかと思います。
おそらく、江戸の頃には、今よりもっとあっただろうと思う。

とくに、「生類憐れみの令」を出した綱吉のころには、犬がやりたい放題で、障子もやぶりたい放題だったんじゃないかしら、と。

よく映画の時代物で、ものすごく貧乏であることを示すために、
障子がボロボロの家が出てきますよね。
白石加代子さん扮する婆さんが、一人で住んでるような家です。

 今まで、「お爺さんお婆さんの一人暮らしであそこまで障子がボロボロになるかな~?」
って思っていました。
要するに、やりすぎなんじゃないかしら、と。
でも、あれは、犬を飼っていたんだね。
あるいは、野良犬とか野良猫が、乱入していたんだ。
障子もあれぐらい、ぼろぼろになるよね。
と、そんなふうに、納得がいったのでした。

 


2006-11-01 12:03  nice!(0)  トラックバック(1) 

書きおろし・第8回 素朴わんこへの郷愁の巻 [犬ばか歳時記]

書きおろし・第8回 素朴わんこへの郷愁の巻

              

現在、大阪在住の私ですが、先日、久しぶりに昔のテリトリーだった東京都吉祥寺の井の頭公園に、友だちと行ってみました。
土曜日だからなのか、駅から公園まで、人・人・人。
そして、見覚えのない店・店・店。
その合間を縫って、いろんな犬・犬・犬。
こっちのベンチにも、あっちのオープン・カフェにも、わんこ・わんこだ。
5年前までは、こんなには、いなかったはず。

ものすごい細身の、かばんの皮みたいな質感のわんことか、およそ犬種を言い当てることのできぬ最先端の西洋犬、ドーベルマンの小型の置物みたいな犬(動かないけど生きてる)もいて、東京はまるで、犬の万国博覧会ですよ。
雑種は雑種でも、特別な犬どうしをかけあわせた人工的な雑種が目について、チルー的「偶然の雑種」に出会う率は、非常に低かったです。

さて、生物学の世界では、「しつけやすい犬」と「しつけにくい犬」は、遺伝子の形からして違う、ということが、わかったそうです。
そして、しつけやすい犬を選び繁殖して市場に出す、という調整が、近い将来行えるようになるというのです。
そうなると、偶然の雑種はどんどん肩身が狭くなっていきそうです。

                  

私が子どもの時分には、郊外においては、犬がまだ、獣と家畜とペットの間を往来しているようなものでした。
うろつく野良犬に耳を噛まれて耳がとれそうになったとか、川原で野良犬の群れに囲まれて、命からがら逃げ帰ったとかいう話は、めずらしくありませんでした。
狂犬病の恐怖だって、今よりずっと、リアリティーのある話だった。
きちんとした犬を飼っているのなんて、クラスでひとりだったから、学校帰りに何べんも、その犬を見に行ったものです。

そんなころをふと思い出させてくれる、犬ばかおすすめ映画が「天空の草原のナンサ」。
ちょっと「風の谷のナウシカ」っぽい邦題のモンゴル映画です。
実在する遊牧民の一家が演じていて、ストーリーは一応ありますが、描かれる暮らしそのものはドキュメンタリー・タッチ。

                         

物語は、遊牧民の少女ナンサが、洞穴で野良犬を拾ってきて、「ツォーホル」と名づけ、飼い始めるところから展開します。
この雑種犬「ツォーホル」がすばらしいんだ。
たいていの犬映画は、犬の達者な演技に感心させられるものですが、ツォーホルは一切演技していません。
ただ、寝て食って走っているのみです。
お父さんがヒツジの皮をはいでいるときに、そぉーっと寄ってきて肉をひっぱり、叱られているシーンなどは、完全に素(す)です。
編集の妙で上手につないだことで、一応ストーリー展開に組み込まれているわけですが、ツォーホルのあまりに自然すぎるたたずまいが、モンゴルの壮大な景色とあいまって、じわじわと胸を打ちます。

じつは、このツォーホル、あの世界3大映画祭のひとつ、カンヌ映画祭で「パルムドッグ賞」を受賞しています。
パルムドッグ賞とは、観客に深い印象を与える演技をした犬に与えられる賞ですが、審査員たちが「自分ちの犬を思い出す」ということで、なんの演技もしていないツォーホルにこの賞が贈られました。
まさにありのままの雑種犬が、世界的な評価を得たのであります!
 DVDが出ているので、素朴わんこ派の方はぜひ見てみてくださいね。

 


2006-09-25 15:30  nice!(0)  トラックバック(1) 

書きおろし・第7回 ちゃっかりどうぶつの巻 [犬ばか歳時記]

チルーの住む大阪府枚方市は、夏には38.5度を記録し、
時にはニューデリーやバンコクより暑くなってしまう地方都市であります。

熱せられたアスファルトで肉球がやけどするため、
散歩は日が落ちてからでないと無理。
昼間は、木陰に避難してセミ取りに興じるか、
よしずをたてかけた犬小屋で寝ています。

小屋の中には、魚を運搬したときに使用した保冷剤を置いておきます。
ほんのり海産物の匂いがする保冷剤にあごをのせて、昼寝をするのが
チルーの夏の日課であります。

あまりに暑い……。
さて、こんなときは南の島の話でもしましょうか。
沖縄の由布島という小さな島に行ったときのことです。
由布島は、西表島から水牛車に乗って、遠浅の海を渡って行きます。
水牛が、荷車を引いて海を渡り、私たちは、荷車に乗ります。


手綱を握るおじさんは、サンシンを弾いて、琉球民謡を歌います。
由布島は、全体がなつかしムードの植物園になっていて、
しばらくいると、ここがどこで、いま何時代なのか、わからなくなってしまいます。

あっという間に時間が過ぎ、最後の牛車がでる時間になりました。
夕方になれば、植物園の職員も皆、西表島に帰ります。
なので、牛車の最終便は、職員の人も乗ります。
おじさんが、もう出発するよ~というと、どこからか、
すたすたすたー、と雑種犬が走ってきて、ひょい、と荷台に飛び乗り
おじさんに「早く出してよ」という顔をしました。
牛はゆっくり歩きはじめ、わしわし、海に入っていきます。


牛車が海を渡るあいだ、その犬はずっと、海のほうを見て、
気持ちよさそうに風にふかれていました。
いい風景すぎて、写真を撮るのがもったいなくて、カメラにおさめるのはやめました。

とにかくその場の空気を動かしたくなかったのです。
そして、牛が対岸につき、西表島の砂浜に登りだすと、犬はまたひょい、と
降りて、すたすたすたー、と走っていきました。
牛も、毎日のことなのか、ノーリアクションでした。
今回の写真は、そのときの連れが、がんばって撮ったものですが、犬は写っていません。

動物が動物にちゃっかりお世話になっている図を見るのは、いいものですね。それも、「共生」といった、生きるためのギブ・アンド・テイクではなくて、「たまたまそこにいるから、つい、お世話になっちゃった」という感じが、いいです。
たとえば、海鳥が、くじらの上でひと休みするとか、そういうのが、ね。

 


2006-08-24 16:36  nice!(0)  トラックバック(0) 

書きおろし・第6回 デジタル・うんちくの巻 [犬ばか歳時記]

お食事中の方は、あとで読んでください。

拙宅の犬は、雨に濡れるのが大嫌いです。
素朴な雑種なので、雨に濡れると、のらいぬにしか見えず、
それを気にしているのか、どうなのか分かりませんが、
強い雨が降っている日は、小屋にひきこもって散歩に出ません。
散歩に出ないと、うんこが出ません。
それでも、えさは食べます。

翌日、晴れて散歩に出ると、もちろん、きのうの分のうんこも出ます。
しかし、不思議なことに、かならず、まず1回分をして、
それからしばらく歩いて、また別の場所でくるくる回りだし、
次の1回分をするのです。


チルーの「うんこ袋」は、スーパーのビニール袋です。
スコップは持たず、ビニールで直接、うんこをがしっとつかんで、
裏返しにしてから、口のところを結びます。
このやり方だと、1回しか使えません。
だから、雨で散歩をさぼった翌日には、ビニール袋を2個、持っていくようにしています。

どうして、いっぺんに出ないのだろうか? 

散歩しながら考えました。そして、あるひとつの、仮説にたどりつきました。

犬は、「だめ/よい」「食う/食わない」「行く/行かない」等、
選択肢がいつも0か1です。
0か1かの選択を繰り返していくことによって、生きていると言えましょう。
見た目はアナログの雑種でも、頭のなかはデジタルということです。

思い出してみてください。
「足し算のできる犬」が、「2+3=」の答え「5」という時、
わん わん わん わん わん と、5回吠えることで、「5」を表現します。ほんとうに2+3が出来ているかどうかはともかく、
犬にとって、5=1+1+1+1+1として、表されるものである。
すべての整数は、1が何個あるか、という形で表される。
ということは、うんこの量2は、1+1という形で、処理されるべきである!!

で、あるからして、チルーがうんこをしなかった翌日、
1回の散歩中に、2回に分けてうんこをするのは、チルーの脳が、
0と1で処理をする、デジタルであるからだ……と。
だとしたら、アイボもびっくりだね!

 


2006-08-08 17:16  nice!(0)  トラックバック(0) 

書きおろし・第5回  芝生の受難の巻 [犬ばか歳時記]


ワールドカップがイタリアの優勝で幕を閉じました。
世間は、決勝戦で退場したジダン選手の、頭突き事件の話題でもちきりです。
しかし犬ばかとしては、「イタリアの狂犬」ガットゥーゾ選手の試合後のおもしろ行動を、見逃すわけにはまいりません!

スポーツ報知によると、「ガットゥーゾ選手は試合終了後、ひとしきりチームメートと抱き合った後、
突然ピッチによつんばいになって芝生を食べる奇行を見せた。
これには地元テレビ局の実況もびっくりで『ガットゥーゾが芝生を食べている!』と絶叫」したんだそうです。
試合前の晩は興奮して眠れず、28回もトイレに起きたというガットゥーゾ選手。
28回はあまりに多いので冗談かもしれないですが、こういうことを会見で言うあたりも狂犬でいいですね。

 さて、こんどは本当の犬と芝生の話です。
芝生のあるところで犬を飼うと、芝生はいつのまにかなくなってしまいます。
それは、掘る・踏みつける等の犬行動に対して、芝生が極めて弱い、デリケートな植物であるからだと思われます。
以前わたしの実家で飼っていた柴犬「翔」も、芝生を全滅させましたし、今住んでいる大阪の家の芝生も、牧野の狂犬「チルー」の出現によって全滅を余儀なくされています。
だからきっと、サッカー場の芝生を管理するのも大変なんだろうなあと思います。

                      
短い夏毛へと生え変わる、いわば「はざかい期」の犬の毛は、野武士のごとくぼっさぼさです。

 芝生の後に生えてくるのは、当然、生命力のつよい雑草です。
雑草は、チルーが好んでよく食べるという理由から、抜かずに放置することにしました。
食べた雑草は、犬の胃の中で、のみこんでしまった体毛とからまって、いっしょに吐き出されるので、
犬にとっては大事な薬草なのです。
けっして、草引きが面倒だからやらないわけでは、ありません。

                    
                                       雑草を食する犬。これも生きる知恵なのです。

                          
                           チルーの背後に見えるは、沖縄産のクワズイモ! 
本州の冬が越せず、室内で死んだはずだったが、この庭で奇跡の復活をとげました。
しかし芝生は全滅。

そんなわけで、芝生が消え、雑草が放置され、冬場に死んだ南国の観葉植物の鉢植えの土が庭に返され、
その観葉植物が翌年の夏に奇跡の復活をとげて、大きく成長した姿が今の私の庭です。
荒れてるんじゃないですよ。自然のままにしてあるだけです。
たぶん犬を飼っている人の庭はこんなものじゃないですかね? 
ひろーい芝生にかしこいゴールデンレトリーバー、なんていう光景は、たぶんグラビアの中だけの話です。

                                              


クワズイモの横に生えているポンポンみたいな観葉植物も、もともとはミニ鉢植えだったもの。すごい生命力。


2006-07-27 09:22  nice!(0)  トラックバック(0) 

書きおろし・第4回  世界最高の選手を育てたのは……の巻 [犬ばか歳時記]

「覚えていますか? 1匹のわんちゃんが、世界を救ったということを……」
というのは嘘です。チルーは今日も、2丁目3丁目をうろうろしています。


こんにちは、犬ばかです。同胞の皆さま、ごきげんいかがでしょうか。
犬ばかの多くは、この時期、4年に一度のサッカーばかになることと思われま
す。

バンドマンは猫を飼い、サッカー選手は犬を飼っている。
というのは私の勝手なイメージですが、やっぱり犬の醍醐味はしゃにむに走る、
追いかけるところなのでサッカーとだぶります。


                                        ゴール前、つめてこぼれ球を狙うチルー。

かのブラジル代表「ロナウジーニョ」さんも、こどものころは犬を練習相手に
していたそうですね。
小学生ぐらいのロナウジーニョ少年が飼っていたのは、ブチの雑種。
「その雑種犬がボールを奪うと噛んでつぶしてしまうから、僕は必死でボール
をキープしてうまくなったんだ」と、ご本人が言っておられました。

雨の日でさえ、家の中で靴下を丸めてボールに見立て、家具を障害物にして犬
を追いまわしたと。
そんなことをしたらママに大目玉を食らうじゃないか! と思うけれど、
母・ミゲリーナさんは「最初の犬が亡くなると、次に飼った犬もサッカーの相
手にしていました。犬も大変でしたよ」(スポニチ アネックスより)
と、どっちかというと犬に気づかいを。ほんとに、いい家族だなあ。

                                   
      日本の雑種ワンコもちょんまげをかぶってロナウジーニョさんを応援。(大阪府枚方市)

                      

                            スクラムを組んで応援する3匹犬。(大阪府枚方市)

「1匹の雑種わんちゃんが、世界最高のサッカー選手を育てた……」
という文言が、これから数週間は、私の頭の中で繰り返されることになりそう
です。

ちなみに、今、大スターとなったロナウジーニョさんが豪邸で飼っている犬は、
大きな白い犬ボーラ(意味:ボール)と、黒い犬ネグロン(意味:クロ)。
立ち上がるとロナウジーニョさんと同じぐらいの身長の2匹。
見るからに雑種では無さそうな、高級感ある犬たちですが、きっと今でもロナ
ウジーニョさんは、道端の雑種犬とサッカーしてくれるんじゃないかな。

だって、スターは野良犬と少年には優しいんだよ。ではまた!

 


2006-06-29 10:57  nice!(0)  トラックバック(0) 

書きおろし・第3回 似ている犬の巻 [犬ばか歳時記]

 書きおろし・第3回 似ている犬の巻

犬ばかというものは、自分ちの犬がどんなにアホでも、泳げなくても、毛がぼっさぼさでも、梅雨どきで臭くなっていても、世界一かわいいナアと思っているものであります。
と同時に、自分ちの犬に似た犬にさえも、並々ならぬ愛情を感じてしまうものですね。

わたくしも、ご多聞にもれず、「チルー似の犬」が通りすがるたび、はたまた、ブラウン管にちらっと写るたび、はたまた、新聞の小さな記事の端のほうに、チルー似の犬が写っているたびに、テンションが上がるのであります。

チルーみたいな、白い日本犬の雑種は、田舎へ行けばいくらでもうろうろしているものですから、わたしの家族も、「今日めっちゃチルー似の犬がひとりで歩いてるから、チルー!って呼んだけどチルーでなかったよ」的なことをよく言います。

チルーの特徴はまつげまで白いところですが、遠くから見たらそんなのはわからないですから、チルーが脱走したのではないか、と思うわけです。

それでは今までに一番驚いた「特選:チルー似の犬」をご紹介いたしましょう。
その犬とは、沖縄本島で出会いました。
「チルー」という名も沖縄語なので、何かの縁かもしれません。
勝連グスクで我々を頂上まで案内し、また見送ってくれたかしこい犬です。

沖縄本島の勝連グスクの跡。「グスク」とはお城のことです。琉球時代のお城の跡で、上に登ると海が見渡せます。

ひとっこひとり居ないグスクに、たった一匹遊んでいた白い犬。我々を頂上へと案内してくれました。

あまりにチルーに似ているので、沖縄へ一緒にこられなかったチルーの生き霊かと思ったほどです。よく見ると足がチルーより短い。

帰りも下までお見送りしてくれました。

さて、最後に本物のチルーの写真です。

いやー 本当によく似ています。
世の中には自分に似た人が3人いるといいますけれど、犬にもあるのかもしれませんね。


 


2006-06-14 15:00  nice!(0)  トラックバック(1) 

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